南九イリョー

代表メッセージ

人が結びつき、レベルが高まること。
それが会社の成長になる。
私が創業者である父と一緒に仕事ができたのは、わずか2~3年の短い間でした。
父と会話をした記憶は、地元で過ごした高校までと、鹿児島に戻ってからしかありません。
私が知る父の人間像は、母と弟からの話によるものがほとんどです。
昭和4年生まれの父は、お酒を飲まなければしゃべらない、典型的な鹿児島の男。
現在の姶良工場の近くに住んでおり、若いころは鹿児島駅からたくさんの子分を引き連れて、旧制中学に通っていたそうです。
親分肌の性格は私と正反対。強いリーダーシップを持っていたからこそ、たった1台の洗濯機で創業できたのかなと、今だからこそ思っています。
そんな父でしたが、バブル崩壊の憂き目を見ることなく他界しました。
その後、時代の変化とともに南九イリョーにもさまざまな困難が立ちはだかります。
そんなどうしようもなくつらいとき、判断に迷ったとき、私はいつも父と想像で会話をしていました。
父だったらどう言うだろう、父だったらどう判断するだろう…。
想像ではありますが、不思議と父の言葉を聞くことができたのです。
その言葉で勇気を奮い立たせ、必死になって働き、乗り越え、今日に至ることができました。
平成9年、私が社長就任後、業界内での競争や法制度も激しく変化していきます。
当時は創業者の息子という見方をされていましたが、、いつかはわかってもらえると信じ、営業・配送・生産のすべての業務で率先垂範を貫いたのです。毎日毎日、朝一番に出社し、ボイラーを付けていました。
すると、徐々に仲間の方たちが早出して手伝ってくれるようになっていったのです。
やがてその人数が増えていき、自然とわだかまりも解消していきました。
この経験が、人を信じることや、一緒に働く仲間への想いなど、多くの大切なことを学ぶきっかけになりました。
現在、南九イリョーはおかげさまで700人を超え、拠点も増加してまいりました。
しかし規模が大きくなることで、仕事に対する考え方や想い、目的もその分違いが出てきます。
そこで、一緒に働く仲間が、同じ方向に成長できるための、企業理念をつくることにしたのです。
”もっともっと”を目指します。ともに生きてきて良かったと、思い・思われるように
この理念を作ったことで私自身、会社の目的がより明確になりました。
現在も会社は成長していますが、まだ理想に届く途中であると思っています。
会社で一番大切なものは、人です。
会社内で一番小さい「数人によるチーム」。
そのチームが結びつくことで「より大きなチーム」となり、
そして会社全体が「一つのチーム」になる。
私たち南九イリョーは、この企業理念を少しでも実現できるよう、
従業員一同、努力してまいります。

南九イリョー株式会社
代表取締役社長 古木 秀典